2021/12/23 20:45


こんにちは、VIVIDFRUITSのEIKOです。
先日、金属アレルギーのパッチテストを行ったところ、いくつかの金属に反応がでてしまい、金属アレルギー持ちが判明しました。

もしかして金属アレルギーかも...?と思っている方、それほど重度な反応ではないけど気になっている...という方、実はたくさんいらっしゃるのではないかと思い、金属アレルギーの経験を自分なりにまとめてみることにしました。

自身でいうと、高校生の頃からピアスの肌にふれる部分(ピアスホールのところ)の肌荒れがなんだか酷い時があるなぁ、と漠然と思っていたのですが、ピアスって小さいけれど、それなりに重いから?と、重さと長時間の使用など物理的な作用のせいだと考えておりました。

ところが自身で制作したピアスは比較的軽いものが多いので、「あれ、重さじゃないぞ...」とやっと勘ぐり始めたのであります。

通っている歯医者さんのクリーニングの時に世間話でその話をしたところ、「口腔内歯科金属によるアレルギー」というものがある事を教えて頂きました。(歯医者さんのスタッフさん、どうもありがとう)

私の場合も、小学生の時に完治した歯の一部に金属が使われていたのです。歯科治療に用いられる金属もアレルギーの原因となる場合があるそうです。皮膚科でパッチ検査を行い、診断書があれば、保険適用で金属以外の材料の歯に治すことができる、とのことでした。
(※セラミックに変更する場合など素材によっては保険適用外になるようです)

そんなわけで、しっかりとした検査(今回はパッチテスト)を受けに皮膚科にいってみました。

受けてみて驚いたのはパッチテスト検査の金属の種類の多さです。
パッチテストで、私の場合は、パラジウム、クロム、ニッケル、鉄、金、プラチナ、銀、銅、あと2種類くらい(すみません忘れました)の計10種類くらいを調べました。パラジウム以外は何かと日常でもよく聞くかも、という感じの一般的な金属でした。

腕の内側に成分がついた丸いシールみたいのを片腕につき5個ほど貼ります(背中の場合もあるようです)。防水テープを貼って丸二日後に反応を見ます。パッチテスト、ということだったので、金属の板をベッとそのまま貼るのかとイメージしていたのですが、実際は板ではなく、成分が溶け込んだ液状のものでした。


全ての種類が貼れたら、上から防水のために透明のテープをビッと貼ります。そこから2日間は防水テープも剥がさず、湯船にもつからないようにして過ごします。時間の経過とともにアレルギー反応がでてきます。金属の種類によって反応の強さが違います。

何も反応がない場合はその金属は陰性なので、その種類は使ってもOKということになります。
この2日間は、痒いし、炎症するし、でなかなか辛いです。

酷い方だと、検査の反応が悪化しすぎてしまい、反応を抑えるために薬を処方したりすることもあるそうです。私はそのレベルではなく、数日の間は跡が残るくらいでした。拭き取ってしまえば反応はおさまる一方なので、酷い症状の方以外は、何もせずそのままで大丈夫だそうです。

さて、私の結果は金、プラチナ、銀などはOKでその他はNGという結果になりました。
厳密には陽性++みたいな表記で反応がでたものの中でもレベルに違いがあるようです。
皮膚科の先生に教えて頂いたのですが、「ナッツやチョコレート、紅茶などにも金属成分が入っているのよ〜」とのことで、食品にも!と驚かされました。例えば、ニッケルに反応のある方はピーナッツバターやココアの食べ過ぎ飲み過ぎに注意というわけです。

口腔内で使用している金属の成分に陽性反応が出てしまった場合は、要注意です。口の中は口腔粘膜から、より成分が浸透しやすいようなので、早めに歯の素材を交換した方が良いかもしれません。

例えば、元気なときは大丈夫だけれど、疲れたとき口内炎ができる...なんて症状も金属アレルギーが原因かもしれませんよね...。
アレルギー反応は人によって様々なので、睡眠不足やストレス、疲れてるとき、などで反応が変わってきそうですが、基本的には問題なくても、体調によって荒れるときがある、など少しでも思い当たる事があれば、パッチテストで検査して要因をハッキリさせておくのもおすすめです。

「今日は疲れているだけでしょ」と片付けていた身体のゆらぎもアレルギーが関係していることもなくはなさそうだなぁと考え始めた私でありました。身体においても個性があって、何でも一般的なケースが当てはまるとは限らないですよね。

さて、ここでピアスの金具の話に。

VIVIDFRUITSのピアスをご購入予定のお客様で、金属アレルギーでお困りの方で、ご指定の金属素材もしくは樹脂などがあれば、事前にフォームよりご相談の上、ご指定のパーツをつけて納品、なども可能です。(その際、例として、「〇〇の作品は樹脂製フックへの変更は対応可能かどうか?」など、作品名と変更後の具体的な素材名をお知らせください)

作品のデザイン仕様や、ご指定の素材の種類によっては対応ができない場合もございますが、アレルギーに関するご相談はなるべく柔軟に対応させて頂きたいと考えております。ぜひ一度お気軽にお問い合わせくださいませ。


※個別対応の場合、別途手数料(数百円程度)などが発生する場合がございます、お見積もり金額は事前に必ずお伝えいたします。


なんだか↑ビジネス感溢れる締めくくりになりました...。
次回、「アレルギーと私vol2」では、食品のアレルギーについて書いてみようと思います。

EIKO